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論文

Shell structure of nuclei in strong magnetic fields in neutron star crusts

Kondratyev, V. N.; 丸山 敏毅; 千葉 敏

Physical Review Letters, 84(6), p.1086 - 1089, 2000/02

 被引用回数:9 パーセンタイル:55.27(Physics, Multidisciplinary)

殻補正の方法を用いて、原子核の殻構造に対する磁場の影響を調べた。磁場の効果は、主として殻補正エネルギーにおける振動パターンの位相のずれとして現れることが判明した。この位相変化は、スピンの向きが異なる核子に対するエネルギー準位の相対的なシフトに伴うPauli型の常磁性効果によるものである。中性子に対する殻補正エネルギーは、磁場の変化とともにほぼ周期的に変化し、強磁場の場合にわずかに増大することがわかった。また、殻補正エネルギーの符号が変わる周期は、隣り合う準位のエネルギー差によって決まることが示された。一方、陽子の殻補正エネルギーは、磁場に対して不規則な依存性を有することがわかった。陽子の軌道運動に起因する磁場効果は、スピン軌道結合の大きさと匹敵する場合に殻補正エネルギーの振動を増幅する。これらの結果、中性子星や超新星爆発に伴う磁場強度であるB~10$$^{16}$$から10$$^{17}$$ガウス程度の大きさの場合に、原子核の魔法数が磁場強度に依存することが示された。

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